top of page

糸満市戸建て『床張り替えリフォーム施工編』

更新日:2021年3月4日




今回はお客様より、現住居の床の相談から始まりました。


~ご相談内容~

・床が腐食してしまい困っているので、床の張替えをお願いしたい。


お問い合わせをいただき、早速、現場調査へ向かいました。


実際に見せていただくと、LDKの床の傷みは激しく湿気での反り返りも見られます、

一番痛みが激しかったのはキッチンの床!!


ご相談いただくまでは、キッチンの床の上に板を敷いて、

何とかやり過ごしていたとの事でした。



キッチン床上に置かれた板を取り、抜け落ちている個所などから床下を確認すると、

水が溜まってしまっていました。


漏水等が原因で床下に水が溜まり、

その溜まった水の影響で、床材は腐朽してしまい、臭いやカビなどの発生源に

なっていました。

この環境で長年生活する事は、心にも体にも負担がかかってきてしまいます。

ストレスが日々蓄積されてしまう状況です。



毎日、家族のお腹を満たすために欠かせないスペース・・・それがキッチンです。

お料理をする方にとってはとても大切な場所です。

家族がいる場合、みんなが行き来する場所でもありますよね。


このままでは不便ですし、何より危険です。

この状況を改善するべく


◆どこから水漏れしているのか

◆なぜ床下に水が溜まっているのか


これを、調べなくてはなりません。


しかも、ここは2階なのです・・・


現状を確認し、お客様へ「水漏れ箇所を探すことから始めましょう!」

と提案させていただきました。



【解体&侵入経路チェック】


どこからの水なのか・・・


とても不思議ですよね・・・


しかもここは2階です・・・


現場調査で怪しいと思われた浸水&漏水経路は

□キッチンの給排水の漏れ

□浴室床のコーキング劣化(剥がれ)個所からの漏水

□バルコニーからの浸水

□空気口からの浸水

□窓廻りコーキングからの浸水


これら個所を重点的に調べ、原因を追究していきます。


まずは解体です。

床の痛みがとても激しく、抜けてしまっているところから徐々に床を剥がしていきます。



お分かりになりますでしょうか。開けてみて驚きました!


常に水が溜まっている状態だったようです。


木材も朽ちてしまい、すぐに折れてしまいそうです。

カビもたくさん見られました。


これだけ、水が床下にあったという事は、

湿気が多く、不快に感じることも多かったと思います。


それが原因となり、壁紙も水分を含み、剥がれかけていました。


壁紙を剥がしてみると、壁下地にもカビがたくさん発生していました。

カビを除去する為にも、ここも綺麗に剥がしていきます。


思っていたより、どんどん広範囲にわたり解体が進んでいきました。


◆床下で水が漏れているのか?

◆外から雨水が入ってきているのか?

◆なぜ溜まっているのか?


職人さんと共に追求していきます。


キッチン・リビング・ダイニング、バルコニーの床材は腐ってしまっていたので、

全て取り除きました。


解体後、ポンプで溜まった水を抜き、乾かし、またどこから侵入してくるかを

調査していきます。


時間がかかる作業ですが、これを突き止められなければ、次の工程に進めないのです。


□キッチンの給排水の漏れ

 圧力検査等を行い、給水からの漏れではない事が確認できました。

 排水も問題ない状況です。


□浴室床のコーキング劣化(剥がれ)個所からの漏水

 水を流してみるとLDK側への水の漏水が確認されました。


□バルコニーからの浸水

 水を流してみるとLDK側への水の侵入が確認されました。


□空気口からの浸水

 一部壁を解体し確認したが、浸水の形跡はみられません。


□窓廻りコーキングからの浸水

 浸水の形跡は見られないが、一部コーキングの剥がれが確認されました。



さらに、雨や台風の後などに確認を行い、浸水個所を確認していきます!!




調査の結果、原因は・・・

 ①浴室

 ②バルコニー



◇浴室は排水周りの水がコーキングやコンクリの隙間から入ってきていた


◇バルコニーは雨水がサッシ下のコンクリの隙間から入ってきていた



建物の構造上、床に少しの傾斜があったので、漏水&侵入した水がキッチンの床下に

自然に溜ってしまうようになっていました。


「そのまま溜まっただけでは、水位が上がり、床上まで来るのでは?!」

と思いますよね。


さらに調べてみると、床下に溜まっていた水は、ずっと溜まっていたわけではなく、

すこ~しずつ亀裂から外壁を通り、下まで滴っていたのです。

これでは、躯体のコンクリートや鉄筋にも腐食が広がり、構造を弱くしてしまいます!!


床下では日々、このような流れが繰り返されていたのです・・・


これで原因が分かり、一安心です☆


しかし、「念には念を」という事で、屋上の防水状況も確認してもらいました。

屋上はしっかり防水がされていたようです。


ここまで1か月程かかってしまいましたが、原因がわかり、

施主様もホッとされたようでした。




【防水工事】


次の工程は大切な防水工事です。

まずは侵入してくる箇所を塞がなくてはなりません。


①浴室


タイルを剥がし、浴槽を外します。(浴槽は再利用します。)


毎日使う浴室ですので、少しの水も侵入させないためにしっかり防水をします。

施工後は防水検査を行い、漏水が無いか念入りに確認していきます。


窓廻りコーキングの気になる個所も防水工事と一緒にリフォームしていきます☆


防水した後、浴槽を戻し、タイルを元通りに☆

同じタイルが現在販売されていなかったため、

アクセント的な感じで同系統のタイルを採用する事になりました。


床タイルも、施主様と一緒にピックアップしリフォームを進めていきます。


最後に後日コーキングを行い、浴室完成です♪



②バルコニー


こちらもきれいに防水行っていきます。

防水工事後、水が入り込まないかテストも行いました。


これで、雨風によるストレスが軽減されました♪



【プラニング】


通常ですと、始めに行うプラニング。

しかし、今回は工事や作業を進め、状況を把握しながら、その都度、